セキュリティーの厳しいファイルを扱う事になり、ファイルを利用する場合には内部ネットワークにあるサーバとのやりとりを行う必要が出てきました。外出中でもファイルを利用出来るようにするため、一時的に内部ネットワークに参加して情報をもらえる様に、VPN Serverを立てる事にしました。
DECO BE65 にVPNサーバ機能あるってよ → 速度が遅いからやっぱりやめた
ブリッジモードとして使っていたBE65をルータモードに切り替えて使おうと思い構成を変更したけれど、Softbank光回線なものだから、BBユニットを使うと 600Mbpsくらい出るのに、BE65を使ってPPPoE接続すると、150~160Mbps くらいしか出ないのでBE65を使う事はあきらめた。
DECO BE65買った時に散々試したのに忘れていたよ・・・。
DS218 にVPN Serverを立てる
DS218は、パッケージさえ入れれば一般的な機能は何でも実行できる。安いのに痒いところに手が届く優れもの。
DS218はスペックが低いが利用頻度と負荷を考えたら大した事ないので、任せてみる事にした。
VPN Server パッケージをインストールしてみる。
どうやら、 PPTP、OPenVPN、L2TP/IPSec が利用できる様だ。
今回はセキュリティーの高めな OpenVPNを利用する事にする。
VPN Serverの設定から OpenVPNを選択し、以下の様に設定してみた。

VPNリンクで圧縮を有効にすると、通信内容をチェックできないので圧縮はしないようにした。
設定の「クライアントにサーバーのLANにアクセスさせる。」について、?っと思ったが、多分 VPNクライアントに宅内LANアクセスを許可するか?って事だと思うので許可にする。
設定を適用すると 「エクスポート設定」 ボタンが有効になるので、設定をエクスポートすると VPNConfig.ovpn が圧縮されたzipファイルがダウンロードされる。
このファイルを編集して iPhoneやWindows端末に持って行って設定すれば VPN接続できる様になるが、いくつか準備が必要。
DDNSを設定する (任意)
VPNConfig.ovpn の中身に VPNサーバ を指定する事になるが、ルータのグローバルアドレス(WAN IP)は再起動や再接続の際に変化するため、IPアドレス指定で設定ファイルを作っておいた場合はルータのグローバルアドレスが変わったタイミングで接続できなくなる。
これを避けるにはプロバイダーと固定IPを振ってもらうオプション契約をするか、DDNSを使う事になるが固定費のかからないDDNSを利用する設定をする。
DS218のコントロールパネルから、「外部アクセス」→「DDNS」→「追加」を選択すると、DDNSの追加ウィンドウが開く

ありがたい事に、SynologyではDDNSのサービスを提供してくれるので作成済みのSynologyアカウントでサクッと利用させてもらえる。

設定内容
| サービス プロバイダー | Synology |
|---|---|
| ホスト名 | 任意の名前(空いてるやつしか駄目) ドメイン名はSynologyの固定のやつから色々好きなやつをチョイス |
| Synologyアカウント | 管理者のやつが勝手に表示される |
| 外部アドレス(IPv4) | 自動 (ルータのWAN側アドレスが表示されている事) |
| 外部アドレス(IPv6) | 自動 |
設定したら「テスト接続」ボタンを押して、「正常」と表示された事を確認して保存する。
VPNクライアント向けの設定ファイルを編集する
DDNSが設定できた所で、外部ネットワーク経由でルータのWANにアクセスする際に、グローバルIP指定ではなく、ホスト名指定でアクセスできるようになる。
VPN Serverを設定した際にダウンロードした VPNConfig.ovpn ファイルの中身を編集する。
dev tun
tls-client
remote hostname.DSmyNAS.net 1194 udp
remote の行に DDNSで設定した ホスト名を指定して保存する。
Softbankルータのポート転送設定をする
インターネットからの接続はSoftbankルータに来るので、VPN Server 向けの 1194ポート接続はDS218に転送する設定を行う。
DMZにDS218のIPアドレスを指定してもいいが、セキュリティーが心配なので利用するポートだけにしている。

転送先IPアドレスは DS218 の IPアドレスを指定する。
VPNクライアントを設定する
iPhoneの場合
OpenVPN Connect をインストールする。
VPNConfig.ovpn をVPN接続したい端末にメール等で送付して開くと、OpenVPN アプリでインポートできる。
接続時にユーザー名とパスワードを入力して接続を開始する。
※ユーザ名とパスワードはDS218に事前に設定してあるアカウントしか使えない。
Windowsの場合
Windows用は OpenVPN GUI を利用する。
※OpenVPN Connect を利用すると、設定ファイルにクライアント証明書が含まれないため Missing external certificate エラーが発生する。
